羽生結弦くんの今季ふりかえりと か来季に向けてとか

  • 2015-07-10 ( Fri ) 10:02
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今季は、ねえ。
まずシーズン入りする前の時期が忙しかったよね。
パレードや園遊会もあったし
アイスショーが春と夏にてんこ盛りだったし。
まあそのうち二本に行った人間としては
あまり云えないかもしれないが。
あと、CM撮影とか。
ひそかに、あれは結構負担がでかかったんじゃないかと思ってるのが
24HTVのアイスショー。
あれはアイスショーラッシュも一段落ついた後で
しかも試合シーズンにはちょっと間があるという
なんとも中途半端な時期で
しかもショー用のプログラムとしてはジャンプの多い構成だったから
結構しんどかったんじゃないかしら。

フィンランディア杯を腰痛で欠場せざるを得なかったのは
そのへんの疲れがたまっていたとかのせいじゃなかろうか
となんとなく思ってしまった。

しかし結局、なんたって今季に大きく影響したのは
あの中国杯の衝突事件だよね。
あれについては、私はいまだに出場したのが「妥当」だとは
思っていなくてね。
現場のドクターが脳震盪ではない旨診断したとしても
それでもあれだけダメージをくらっている状態で試合に出ることで
さらなる負傷を負う、あるいはすでに痛めているところをさらに痛める
という可能性だってあったわけだし。
現に五回も転倒したし、そのときに打ち所が悪ければどうなってたか。

とはいえ。
そこで出るのが「羽生結弦」なんだなあ、っていうのは
もうその当時から強烈に思ったけどね。
あのときの鬼気迫るフリーの演技は印象には残るけどね。

しかし結局あれ以来、なんだかんだで
羽生くんはシーズンいっぱいトロントに戻って練習することが
できなくなったことを考えると
やっぱりあの衝突事故の影響はでかかったよね。
年末の尿膜管遺残症についても
衝突事故との直接の因果関係は不明とされているらしいが
衝突したとき腹部にもダメージは来ているのだから
あの時期に炎症が起こったことの引き金、あるいは遠因になっていても
不思議ではないよね。

もし衝突事故だの手術などなくて
羽生くんがトロントに戻って練習できていたら。
たらればを云っても仕方ないのはわかっているし
戻れないなら戻れないなりにオーサーコーチと密に連絡を取って
できるかぎり最上の練習をしてきたってことはわかってるんだけど。
でももしもっとトロントで練習できていたら
当初の予定通りSP、フリー共に後半に四回転を組み込むという構想も
実現できていたかもしれないし
フリーの振付師シェイ=リーン・ボーンは振付のブラッシュアップも
考えていたみたいだから
より表現力の増した「オペラ座の怪人」が見られたかもしれないんだよなあ
とかいうことはやっぱり考えてしまった。

しかしまあそれはそれとして。
そもそも五輪金メダリストが翌シーズン休養も引退もせずに
GPシリーズから出るってだけでも凄いことなのに
あれだけアクシデント続きで結局はフィンランディア杯以外は
欠場なしで出たってことはもうなんていうかもの凄いことだよなあ。
あの細い身体のどこにそんなエネルギーが詰まっているのだ。

で、少なくともグランプリファイナルと国別対抗戦ではかなりいい演技をしたよね。
グランプリファイナルではフリーの自己ベストを更新したしね。
しかしSPとトータルでは自己ベスト更新はなかったし
世界選手権もわずかの差で連覇を逃したし
今季最高点も四大陸のテン殿下にわずかの差で持って行かれたし
という意味では、惜しいシーズンだったなあと思う。
まああれだけアクシデントがあってなおかつそれだけ「惜しい」状態に
持ち込めること自体恐ろしい底力なんだけどさ。
そして今季のあれこれの経験をすべて前向きに精神的な財産にしているところも
凄いけどさ。

しかしSPの完成形って見たかったな。
前半にイーグルサンドで3A、後半に4Tというのを。
さらに、最後の3Lz3Tに苦戦していたから
(あそこは、なんか音楽がおらおら連続ジャンプ跳べ跳べ〜っっ、って
迫ってきている感じがして、なんか跳び急いじゃうみたいな感じに
なりやすいのかなあなんて思って見ていた。
そのへんの私が感じたことをさらに音楽的に専門的な見地で
語っておられる方が

のコメントにいらしたが
さて、私やこの方の感じたことが当たっているかどうかは
本人じゃないからわからないのだが)
そういう意味では、このSPは来季も持ち越しでいいような気が
するんだけどどうするだろう。
すごく好きなプログラムだし、特に国別対抗戦では
3Lz3T以外、すごくいい出来だったと思うし
さらにこなれ感が出てくれば極上のプログラムになると思うから。
そういや、このSPの衣装、最初見たときはなんかぼやぼやした印象で
ぴんとこなかったのだけれど
だんだん青のグラデーションが強くなっていって、よくなったよね。

フリーは、少なくともクリケットに渡ってからの三本のフリーのうちでは
一番めりはりがある感じがして好きなプログラムではあったが
うーん、でも持ち越ししてほしいとまでは思わないかな。
というか、フリーは「ストーリー性のあるドラマティック路線」が
ずっと続いているから
もうそろそろ別の路線でもいいんでないかい。
(「ノートルダム・ド・パリ」「パリの散歩道(これはSPだが)」「オペラ座の怪人」と
パリものが続いているということもあるので
もうそろそろパリから離れてもいいんでないかい)
なんか、もうちょっと抽象度の高い路線で行って欲しい。
五輪シーズンのフリーの候補にあがっていたという「カルミナ・ブラーナ」でも
いいかもしれない。
なんか「和」の路線でいってみて欲しいという気もするし
まあこのあたりは妄想し出すときりがないのだが
とにかく来季も振付はシェイ=リーン・ボーンということで
すでに動き出しているようだから
どんなのが出来てくるか、楽しみにしたい。

まあとにかく
このオフは今季前に比べればアイスショーの本数も少なめのようだし
あんまり本業のスケート以外のことに煩わされず
そして、事故だの怪我だの病気だのない、平穏な来季であるように
心から祈る。
チャン氏が復帰してくるのはやはりかなり怖いと思うし
テン殿下、フェルナンデスくんも力をつけているし
プルシェンコ様も復帰してくるようだし
今季以上に見応えのある試合が続くかもしれない。
試合の中身が波瀾万丈なのはいいけれど
どうかどうか、それ以外のところでは、無事に過ごしてくれますように。

*******

今季の羽生くんのプログラムについて
それぞれ一首ずつ五行歌を作ってみた。
いずれも月刊「五行歌」誌六月号投稿中。

SP「ショパンバラード第一番」

 ショパンのピアノに
 奏でられ舞う
 その身体から
 青い銀河の
 きらめきこぼれたなびいて

フリー「オペラ座の怪人」

 数多の痛みを
 仮面に潜めて
 うら若きファントム
 狂おしく舞いいざなう
 strange new worldへと

EX「The Final Time Traveler」

 たとえ世界の色が
 どんなに変わっていっても
 澄んだ歌声に舞う君は
 永遠に透明な時の中の
 青い花

例えば、この記事を書いたのはこんな人

タグ:羽生結弦 フィギュアスケート the final time traveler strange new world フィンランディア杯 オペラ座 グランプリファイナル

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